甲状腺疾患とは?

甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶々のような形をした内分泌器官で、全身の新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンを分泌しています。この甲状腺に異常が生じると、ホルモンの分泌量が過剰になったり不足したりして、全身に様々な症状が現れます。また、甲状腺に腫瘍ができることもあり、首の腫れとして気づかれることがあります。
甲状腺疾患は女性に多い傾向があるため更年期障害と間違えられることもあり、適切な診断が遅れることがあります。動悸、体重変化、疲労感、首の腫れなどの症状がある場合は、甲状腺疾患の可能性を考慮する必要があります。
適切な診断への第一歩として丁寧に診察
吹田市・五月が丘のリー耳鼻咽喉科・アレルギー科では、問診と視診、触診により甲状腺疾患のスクリーニングを行います。精密検査が必要な場合は信頼できる医療機関へと連携し、早期診断や早期治療を進めています。
甲状腺疾患は、適切な診断と治療により、多くの場合、良好にコントロールできる疾患です。「疲れやすいのは年のせい」「動悸は更年期だから」と思う前に、検査を受けることが大事です。
「首が腫れている」「原因不明の体調不良が続く」「健診で甲状腺の異常を指摘された」など、甲状腺に関するお悩みがございましたら、まずは当院へお越しください。適切な診断への第一歩として丁寧な診察を行い、必要に応じて専門医療機関と連携し、最適な治療につなげます。
このような場合はご相談ください
- 首が腫れている、しこりがある
- 動悸、手の震えがある
- 原因不明の体重変化がある(増加または減少)
- 異常な疲労感、だるさが続く
- 暑がり、または寒がりが強くなった
- 健診で甲状腺の異常を指摘された
これらの症状がある場合は、甲状腺疾患の可能性があるため、リー耳鼻咽喉科・アレルギー科へご相談ください。
甲状腺疾患の主な症状
甲状腺疾患は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される場合と不足する場合に大別されます。
甲状腺機能亢進症の症状
身体的症状
- 動悸、頻脈
- 手の震え
- 暑がり、異常な発汗
- 体重減少(食欲があるのに痩せる)
- 眼球突出
など
精神的症状
- イライラ、落ち着きがない
- 不眠
- 集中力低下
など
甲状腺機能低下症の症状
身体的症状
- 疲労感、だるさ
- 寒がり、体温低下
- 体重増加(食べていないのに太る)
- むくみ(特に顔や手足)
など
精神的症状
- 無気力、抑うつ
- 記憶力低下
- 動作緩慢
など
主な甲状腺疾患
バセドウ病
甲状腺機能亢進症の代表的な疾患で、自己免疫により甲状腺が刺激され、ホルモンが過剰に分泌されます。20~40代の女性に多く、甲状腺の腫大、眼球突出、動悸が特徴的です。
橋本病
甲状腺機能低下症の中でも多い原因で、自己免疫により甲状腺が慢性的に炎症を起こす疾患です。中年女性に多く、徐々に甲状腺機能が低下します。初期は無症状のことも多く、健診で偶然発見されることがあります。
甲状腺がん
甲状腺に発生する悪性腫瘍で、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんなどの種類があり、中でも多いのは乳頭がんです。予後は比較的良好な場合が多いです。
甲状腺疾患の診断と検査
視診・触診
首の視診により甲状腺の腫大を確認し、触診により大きさ、硬さ、結節の有無、圧痛などを評価します。
血液検査
甲状腺機能を評価するため、以下のような項目を調べます。
- 甲状腺ホルモン(FT3、FT4)
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
- 自己抗体(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体、TSH受容体抗体)
- 腫瘍マーカー(サイログロブリン、カルシトニン)
など
画像検査
超音波検査(エコー):甲状腺の大きさ、内部構造、結節の有無を評価する重要な検査です。精密検査が必要な場合は、連携医療機関をご紹介します
その他の検査:CT検査やMRI検査、組織検査など、必要に応じて専門医療機関で実施します
甲状腺疾患の治療
薬物療法
甲状腺機能亢進症には抗甲状腺薬やβ遮断薬などを状態に応じて使用します。甲状腺機能低下症には甲状腺ホルモン製剤による補充療法を行い、定期的な血液検査で投与量を調整します。
手術療法
悪性腫瘍や手術療法を要するバセドウ病、巨大な甲状腺腫などでは、手術が必要になることがあります。手術適応の場合は連携医療機関へご紹介します。