のどのがんとは?

のどのがんは、「咽頭(いんとう)」や「喉頭(こうとう)」に発生する悪性腫瘍です。
咽頭は鼻の奥から食道の入り口までの部分、喉頭は声帯がある部分を指し、それぞれの部位に発生するがんを咽頭がん・喉頭がんと呼びます。のどは呼吸、飲み込み、発声という生命維持と日常生活に欠かせない重要な機能を担っているため、早期発見と適切な治療が大切です。
初期症状は風邪や咽頭炎と似ているため見過ごされやすいですが、「声がかれる」「のどの違和感」「飲み込みにくい」などの症状が続く場合は、専門医による診察を受けることが重要です。早期に発見できれば、機能を温存しながら治療できる可能性が高まります。
早期発見のために定期的な診察を
吹田市・五月が丘のリー耳鼻咽喉科・アレルギー科では、ファイバースコープによる詳細な観察により、咽頭や喉頭の状態を丁寧に診察します。モニターで実際の様子をご覧いただきながら、現在の状態を分かりやすくご説明いたします。
「のどの違和感が続く」「声がかれて治らない」「飲み込む時に引っかかる」など、気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。
このような場合はご相談ください
- 声がれ(嗄声)が2週間以上続いている
- のどの違和感や異物感がなくならない
- 飲み込む時に痛みや引っかかりを感じる
- 首にしこりがある
- 血痰が出る
- 耳の痛みを伴うのどの症状がある
など
これらの症状が続く場合は、お早めにリー耳鼻咽喉科・アレルギー科へご相談ください。早期診断が何より大切です。
のどのがんの種類と症状
のどのがんは発生する部位により、大きく咽頭がんと喉頭がんに分類されます。それぞれ特徴的な症状があり、早期発見のポイントも異なります。
咽頭がん
咽頭がんは、上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんの3つに分類されます。
上咽頭がん
鼻の奥に発生し、初期には鼻づまり、鼻血、耳の詰まり感などが現れます。進行すると頭痛や複視(ものが二重に見える)などの症状が出ることがあります。
中咽頭がん
扁桃やその周辺に発生し、のどの違和感、飲み込む時の痛み、口を大きく開けにくいなどの症状が特徴的です。最近ではHPV(ヒトパピローマウイルス)感染との関連が注目されています。
下咽頭がん
食道の入り口付近に発生し、初期症状が現れにくいのが特徴です。のどの違和感から始まり、進行すると飲み込みにくさ、声がれ、首のリンパ節の腫れなどが現れます。
喉頭がん
喉頭がんは、声門がん、声門上がん、声門下がんの3つに分類されます。
声門がん
声帯に発生し、喉頭がんの約60%を占めます。初期から声がれが現れやすく、比較的早期に発見されることが多いのが特徴です。
声門上がん
声帯より上の部分に発生し、のどの違和感や異物感から始まります。進行すると飲み込む時の痛みや耳への放散痛が現れることがあります。
声門下がん
声帯より下の部分に発生し、初期症状が出にくく、呼吸困難や血痰で発見されることがあります。
のどのがんのリスク要因
主な危険因子
喫煙と飲酒は咽頭がん、喉頭がんともに最も重要な危険因子です。特に下咽頭がんと喉頭がんは喫煙との関連が強く、長期喫煙者は定期的な検査が推奨されます。
中咽頭がんではHPV感染が重要な要因となっており、若年者での発症も増加傾向にあります。上咽頭がんはEBウイルス感染との関連が指摘されています。その他、慢性的な刺激(胃酸の逆流など)、職業的な有害物質への曝露なども各種のどのがんのリスクを高める可能性があります。
のどのがんの検査
ファイバースコープ検査
ファイバースコープにより、上咽頭から下咽頭、喉頭まで全体を観察します。部位により観察のポイントが異なり、上咽頭では鼻の奥を、中咽頭では扁桃周囲を、下咽頭では梨状陥凹を、喉頭では声帯の動きを含めて詳細に確認します。
その他の検査
疑わしい病変がある場合、部位に応じた精密検査を行います。上咽頭がんではMRIが有用で、中咽頭がんではHPV検査も考慮されます。下咽頭がんと喉頭がんでは、CTやMRIに加えて、食道との関係を調べる内視鏡検査が必要になることもあります。
CTやMRI、内視鏡検査などの精密検査は、連携医療機関をご紹介し、迅速に診断を進めます。
のどのがんの治療
連携医療機関での治療
のどのがんが疑われた場合は、速やかに信頼できる専門医療機関をご紹介します。大阪大学医学部附属病院、市立吹田市民病院など、頭頸部がん治療の専門施設と連携し、最適な治療を受けていただけるようサポートします。
予防と早期発見のために
生活習慣の改善
禁煙は最も重要な予防法です。飲酒も控えめにし、バランスの良い食事を心がけましょう。また、HPVワクチン接種も咽頭がんの一部の予防に有効とされています。
定期的な診察の重要性
50歳以上の方、喫煙・飲酒歴のある方は、症状がなくても年に一度は耳鼻咽喉科での診察をおすすめします。ファイバースコープによる観察は、早期発見に有効な検査です。