嗅覚障害・味覚障害とは?

嗅覚障害と味覚障害は、匂いや味を感じる能力が低下または消失する疾患です。これらの感覚は食事の楽しみだけでなく、危険察知(ガス漏れ、火事、腐敗した食品)にも重要な役割を果たしており、障害されるとQOL(生活の質)が大きく低下します。
近年、ウイルス感染後の嗅覚・味覚障害が注目されていますが、原因は感染症だけでなく、鼻の疾患、加齢、薬剤、栄養不足など多岐にわたります。早期に原因を特定し、適切な治療を行うことで、改善が期待できる場合も多くあります。
亜鉛補充療法などを実施
吹田市・五月が丘のリー耳鼻咽喉科・アレルギー科では、可能な範囲で原因診断を行い、亜鉛補充療法をはじめとする治療を提供しています。より専門的な検査や治療が必要な場合は適切な医療機関をご紹介し、継続的にサポートいたします。
「匂いが分からない」「食事がおいしくない」「変な味がする」など、嗅覚・味覚に関するお悩みは、遠慮なくご相談ください。
このような場合はご相談ください
- 匂いや味が全く分からない
- 風邪の後から嗅覚・味覚がおかしい
- 食事がおいしく感じない
- 何を食べても同じ味がする
- 口の中に変な味がする
- 家族から味付けが濃いと言われる
- ガス漏れや焦げ臭さに気づけない不安がある
など
これらの症状がある場合は、早めにリー耳鼻咽喉科・アレルギー科へご相談ください。
嗅覚障害・味覚障害の症状
嗅覚障害の症状
匂いを感じる能力が低下または消失する量的障害(嗅覚脱失・減退・過敏)と、匂いの感じ方が変化する質的障害に分類されます。
風邪や副鼻腔炎後に生じることが多く、食事の風味が分からなくなり、ガス漏れなどの危険察知も困難になります。
味覚障害の症状
甘味・塩味・酸味・苦味・うま味が弱く感じる、または感じない味覚減退・消失と、何も食べていないのに苦みなどを感じる味覚障害があります。亜鉛欠乏、薬剤の副作用などが原因となることが多く、食事の楽しみが失われ、栄養状態にも影響を与えます。
嗅覚障害・味覚障害の影響
食欲低下、体重減少、栄養状態の悪化、調理の失敗(味付けが濃くなる)、食中毒のリスク増加、精神的ストレス、社会生活への影響(会食の楽しみがなくなる)などが生じます。
嗅覚障害・味覚障害の原因
嗅覚障害の原因
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、鼻茸などにより、匂いの通り道が塞がれることで起こります。他にも、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染後に、嗅神経や嗅粘膜が障害されることもあります。
味覚障害の原因
味覚障害に多い原因は亜鉛欠乏で、味蕾の新陳代謝に必要な亜鉛が不足することで起こります。他にも、一部の薬剤による副作用や、ストレスやうつ病などの精神的要因により味覚障害が生じることがあります。
嗅覚障害・味覚障害の検査
ファイバースコープ検査
ファイバースコープにより、鼻腔内を詳細に観察します。鼻茸、鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎の有無などを確認し、嗅覚障害の評価につなげます。
血液検査
血液検査により亜鉛値を測定し、亜鉛欠乏の有無を確認します。味覚障害の中でも多い原因である亜鉛欠乏を診断する重要な検査です。
嗅覚障害・味覚障害の治療
原因疾患の治療
鼻・副鼻腔疾患の治療;副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因の場合は、抗生物質、ステロイド点鼻薬、抗アレルギー薬などにより鼻の通りを改善します
薬剤の見直し:原因となる可能性のある薬剤を服用している場合は、主治医と相談の上、薬剤の変更や中止を検討します
薬物療法
亜鉛製剤:亜鉛欠乏が確認された場合、亜鉛製剤を3~6か月投与します。定期的に血液検査を行い、亜鉛値をモニタリングします
ステロイド薬:感染後嗅覚障害などに対して、点鼻ステロイド薬や内服ステロイド薬を使用することがあります