お子さまの鼻出血

鼻出血(鼻血)は、お子さまによく見られる症状で、多くの保護者の方が一度は経験されることと思います。お子さまの鼻の粘膜は薄いため、ちょっとした刺激で出血しやすい特徴があります。特に、鼻の入り口にあるキーゼルバッハ部位には血管が集まっており、鼻出血の大部分がこの部位から起こります。
ほとんどの鼻出血は心配ありませんが、頻繁に繰り返す場合やなかなか止まらない場合は、背景に病気が隠れていることもあります。また、間違った止血方法により、かえって出血が長引いたり、血液を飲み込んで気分が悪くなったりすることもあります。
鼻血が出て心配な保護者の方へ
「頻繁に鼻血が出る」「なかなか止まらない」など、お子さまの鼻出血は保護者の方にとって心配になると思います。実際には、お子さまの鼻出血の多くは、鼻をいじる癖や乾燥、アレルギー性鼻炎などが原因で、適切な対処により予防可能です。まず、正しい止血方法を身につけることで、慌てずに対処できるようになります。
当院では、鼻出血の原因を詳しく調べ、お子さまお一人おひとりに合った治療と予防法をご提案します。
原因を診断し適切に止血
吹田市・五月が丘のリー耳鼻咽喉科・アレルギー科では、鼻出血の原因を正確に診断し、適切な止血処置を行います。また、ご家庭での正しい止血方法や予防法について、分かりやすく指導いたします。お子さまが安心して日常生活を送れるよう、サポートいたします。
受診が必要な鼻出血
以下の場合は、早めの受診をおすすめします。
- 圧迫してもなかなか止まらない
- 大量の出血で顔面蒼白
- 頻繁に繰り返す
- あざができやすいなど、他の出血傾向がある
など
鼻出血の主な原因
刺激による原因
- 鼻をいじる:最も多い原因。無意識に鼻をほじる
- 強く鼻をかむ:粘膜に圧力がかかり出血
- くしゃみ:アレルギー性鼻炎などで頻繁なくしゃみ
- 外傷:転倒、ボール遊びなどでの鼻への衝撃
など
鼻粘膜の弱さによる原因
- 乾燥:粘膜の乾燥により傷がつくことで出血する
- アレルギー性鼻炎:粘膜の慢性的な炎症によって出血する
- 鼻中隔弯曲症:空気の流れが偏り、粘膜が乾燥して出血する
など
鼻出血の検査
鼻鏡による観察
出血部位を確認し、粘膜の状態を観察します。キーゼルバッハ部位の血管怒張や、粘膜のびらんを確認します。
ファイバースコープ検査
繰り返す鼻出血や通常と異なる出血の場合、鼻の奥まで詳しく観察します。
血液検査
頻繁な鼻出血や止血困難な場合、血小板数や凝固機能を確認します。また、アレルギー性鼻炎が疑われる場合、アレルゲンを特定するためにアレルギー検査をする場合があります。
鼻出血の治療
止血処置
圧迫止血:出血部位を確認後、ガーゼや止血剤を用いて圧迫します
レーザー治療:繰り返す鼻出血に対して、出血しやすい血管を焼灼します
薬物療法
鼻出血の原因がアレルギー性鼻炎の場合、抗アレルギー薬やステロイド薬などを使用することで粘膜の炎症を抑えます。
生活指導
- 爪を短く切る
- 鼻を触らないよう注意
- 優しく鼻をかむ
- 室内の加湿
など
正しい止血方法
家庭内での正しい止血方法
- 姿勢:座らせて、少し前かがみにする(血液を飲み込まないため)
- 圧迫:小鼻を親指と人差し指でしっかりつまむ
- 時間:5~10分間、継続して圧迫する
やってはいけないこと
- 上を向かせる:血液がのどに流れ、飲み込んで気分が悪くなる
- ティッシュを詰める:取り出す時に再出血することがある
- 横にさせる:血液がのどに流れやすい
など